10月29日(木)、いわき明星大学児玉記念講堂で、同じいわき市中央台にあるいわき光洋高校の進路講演会が開催されました。
いわき光洋高校の進路講演会には、サテライト校がいわき明星大学に集約されて以降、毎年お声がけをいただいて、一緒に聴講させていただいています。
今回は、講師にNPO法人ベースボールスピリッツ理事長 奥村幸治さんを迎え、『目標達成へのセルフマネジメント』というテーマで講演いただきました。
奥村さんは、現在アメリカ・メジャーリーグで活躍するイチロー選手が、プロ野球選手になりたてのオリックス時代に専属の打撃投手を務めていました。イチロー選手の年間200本安打達成を裏で支え、「イチローの恋人」と呼ばれたこともありました。
また、指導者になってからは、同じくメジャーリーグで活躍する田中将大投手をスポーツ少年団で監督として指導していたそうです。
講演では、イチロー選手や田中投手を始めとした有名一流選手たちとの関わりあいや、ご自身の打撃投手や指導者としての経験から、一流の選手はどのように自己管理しているのかや、一流の指導者はどのように指導しているのかなどをお話しくださいました。
印象的だった話をいくつか紹介します。
- 成功するためには、2つ大切なポイントがある。ひとつは、体づくり。いつでも頑張れるように、きちんと体調管理をすることが大切。もうひとつは、運をつかむこと。人として当たり前のことを当たり前にやっていれば、少しずつ運が入ってくる。だから、メジャーリーガーたちはファンサービスや社会貢献をみんな積極的にやっているのだ。
- 目標はなくてはならないが、高すぎてもいけない。高くあるべきなのは「夢」で、目標は高すぎると、達成できなかったときにモチベーションが下がってしまい、逆効果になることがある。目標は頑張ったら届く程度に設定すれば、達成することで達成感を味わい、そこからまた次につながるようになる。
- メンタルトレーニングにおいてはルーティンをつくることが効果的である。同じことをずっと続けていると、やったりやらなかったりの波がなくなるし、「継続は力なり」で力となる。途中で投げ出さず、自分自身に負けない心をつくり、やり続けると心に決めて一歩踏み出そう。
講演後の質問コーナーでは、野球部員を中心に多くの生徒の手が挙がり、奥村さんはひとつひとつの質問に丁寧に答えてくださいました。
生徒・教員共に、大変参考になる講演でした。参加させていただき、ありがとうございました。