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住所
<いわき明星大学サテライト>
〒970-8044
福島県いわき市中央台飯野
       5丁目5-1
 いわき明星大学 高校南館

TEL 0246-29-2701
FAX 0246-29-2722
MAIL futaba-h(at)fcs.ed.jp
         ※(at)を@に置き換えてください
*いずれも平成29年3月29日まで。30日以降は繋がりません。
 
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校長あいさつ

平成29年3月末での「休校」に向けて

 「復活!双高 ~想いをつなぐ双葉の伝統 こころのふるさと我が母校~」


 東日本大震災及び東京電力福島第一原子力発電所事故の影響により、双葉町の本校舎を離れ、いわき明星大学内のサテライト校舎での学習活動も本年度で5年目を迎えました。

 本校は、平成27年4月に双葉郡南部の広野町に設置された「ふたば未来学園高等学校」の開校と同時に生徒募集を休止し、双葉町への住民帰還が実現した際に、学校を再開するという前提にたって、平成29年3月末をもって休校することとなりました。本年度は、休校前の最後の1年間となります。本校での教育活動の成果を「双高(ふたこう)」の歴史と伝統とともにしっかりと記憶にとどめ、来たるべき再開に向けて、関係各位とともにそれぞれの立場において、鋭意努力してまいりたいと考えております。

 これをうけて、本年度は、同窓会・PTAと協力して、「復活! 双高 ~想いをつなぐ双葉の伝統 こころのふるさと我が母校~」をスローガンに掲げ、様々な休校記念事業に取り組んで参ります。内容については、ホームページにおいて、順次お知らせいたしますので、御支援、御協力を賜りますようお願い申し上げます。


 さて、サテライト校5年目を迎えた本校の特徴について説明します。

 1点目は、少人数教育が実践されていることです。震災以来、在籍生徒数の減少が続いており、本年度の在籍生徒数は、3年生11名のみとなったことから、生徒一人一人の学習到達度に応じた個別指導を展開しています。数学・英語科における習熟度別授業等の実施、進路希望に応じた学習指導により、さらなる学力向上と進路希望実現を目指しています。また、スクールカウンセラーを含め、丁寧な教育相談等を実施するにより、生徒、保護者の声にしっかり耳を傾け、生徒が落ち着き安心して学校生活が過ごせるようきめ細かな指導をおこなっています。

 2点目は、いわき明星大学内にサテライト校舎を設けていることから、教授陣による模擬授業や出前授業を受講することで最先端かつ高度な知識、情報を得ることができます。一昨年度は、福島県再生可能エネルギー教育実践校の指定を受け、いわき明星大学科学技術学部の東之弘教授の御指導により再生可能エネルギー研究施設の見学、研究発表などの活動をおこないました。生徒にとって一足早く大学生としての学習環境で学んでいることになり、4年制大学進学を目指す生徒が多い本校にとって大変有益な環境となっています。また、大学側の御配慮により、大学図書館、学生食堂のほか、学内のコンビエンスストアの利用も可能となっています。

 3点目は、平成25年度に創立90年を迎えた本校には、1万7千有余の同窓生がおり、様々な面で支援、援助をいただいております。震災以来、全国各地に在住する同窓生から金銭的な支援を含め温かい援助を継続的にいただいております。これらの支援により、東京・横浜への研修旅行、早稲田大学訪問、文化講演会、レクリエーション活動など新たな学校行事が実現し、有効に活用させていただいております。「質実剛健」「終始一貫」の校訓の下で学び、巣立っていった同窓生は固い絆で結ばれており、力強い応援団として本校の教育活動を支援してくださっています。

 

 本校は、震災と原発事故によって、避難を余儀なくされている福島県内の小・中・高等学校、特別支援学校の一つであることから、原発事故後の活動や体験の記録を、後世に語り継いでいくことが生徒及び教職員の使命であると考え、PTA・同窓会との連携を密にして、休校前の1年間の学習活動に真摯に取り組んでまいります。

 今後とも、これまでと変わらぬ御支援と御協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


 平成28年4月1日 

                              校長 小島 稔

 

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