同窓会は、大正12年創立の旧制の福島県立双葉中学校に入学した第1回生の、昭和3年3月卒業と同時に発足した。会長は学校長、教職員が幹事となり、会費3円、定期総会は8月10日などの内容であった。
第1回会員83名、この年同窓会名簿(金欄簿)の作成、基金の積み立てを行い、第2回生は校旗を寄贈、昭和7年4月には創立10周年記念式典を挙行している。
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以後、年次を重ねるにつれ各地に支部が結成され、会員相互の結束を強めるとともに、母校の後輩に対する援助の面にも活動の幅を広めながら現在に至っている。
昭和19年、それまで会長は学校長が兼任していたが、この年、会長は会員から選出することになった。(中4回新工敏氏)教育施設充実のための協力、後輩に対しての激励会や講演の援助など、その時々に応じた活動を会員の力を結集して実施している。
70周年には、記念事業として永年の願望であった同窓会館(栴檀会館)が、会員の総力と、諸関係者の努力により、立派に完成した。
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昭和27年からは、毎年同窓会報を会員全員に送り、会員の現況や消息、母校の動向、あるいは後輩の進路の決定、部活動における活躍の様子などを新聞で届けているが、遠く双葉の地を離れ、永年にわたって各地で活躍されている会員の皆さんが、会報によって青春が一瞬にして甦り、一服の清涼剤として明日からの活力を生み出す一助となることができることを願っている。